大学でウェブデザインの講師を勤めて感じたこと

今年の4月から、大学の非常勤講師として学生に週一回ウェブデザインを教えています。
7月末で前期が終わり、一区切りがつきました。まだまだとても短い期間ですが、教える立場に立って感じたことを整理したいと思います。

スマホ世代の学生たち

前期の授業では、おもにDreamweaverを操作して簡単なウェブページを作っていきました。
物心ついた頃からPCが身近にある世代のため、PCの操作にも慣れているのかな?と考えていましたが、そうでもなくて。
PCを使える人は使えるし、慣れていない人は全く操作できない、という習熟度の差が予想以上にありました。

考えてみれば、彼らが高校生の頃には既にスマートフォンがあって、初めて持った携帯端末がスマートフォンだという人も少なくないはず。メールやネットサーフィンなどもスマートフォンで全て事足りてしまうため、PCはPCでしかできない明確な目的を持たない限りあまり操作しないように感じました。

頭では分かっていたつもりでしたが、PCを使えて当たり前という考えが無意識にあったのかも。実際に目の当たりにして、時代は変わったんだなーとちょっとしたカルチャーショックでした。
将来、PCを使えることが特殊技能になったりするのかな…とも考えたり。(^_^;)

ひとまず、授業では生徒がどういった場面でつまづきやすいかを見て、手順がわかりやすいようにレジュメを作り、カリキュラムを再編したり工夫しました。

コーディングよりも大切なこと

ふだんマークアップエンジニアとしてお仕事をしているため、当初はコーディングに比重をおいてカリキュラムを考えてしまいがちでした。
ただ、ウェブサイトを構成する要素のうち、コーディングはかなり局所的、そして専門的です。
授業ではウェブ制作全般を教えるため、生徒に正確なマークアップをさせることにあまり重要性はないのでは?と思うようになりました。

自分がウェブを勉強してきた課程を思い返しても、
まずはウェブサイトが完成したこと(初めて使ったソフトはホームページビルダー)、
ジオシティーズのアカウントを取ってネット上にアップしたこと、
カウンターが回って嬉しい!  …という出来事が原体験としてあります。
そのままデザイン系の学科がある短大に進み、編入先の大学でFLASHにハマり、HTMLやCSSを学んでゆき、今はウェブ制作をお仕事にしています。

コードのキレイさやマークアップの正確さも大切ですが、まずは生徒にDreamweaverの機能を使って簡単にウェブページを作ってもらい、ウェブ制作の楽しさを知ってもらえたらと考えるようになりました。

また、授業が始まる前に、ウェブを教える立場にいらっしゃる方々に「教えるときに気をつけていることは何か」と質問させていただいたことがあります。
みなさま総じて「生徒に楽しんでもらえること」とのお答えだったのが印象的でした。(お答えくださったみなさま、ありがとうございます)

興味を持ってもらい、楽しんでもらうこと。更に知識を深めたい生徒には、その道標を作って誘導すること。
短い講師経験の中で、きっとこういうことなのかな、と感じています。

前期を振り返って

テーマを自由に設定した課題では、生徒たちがそれぞれ考えたテーマで、予想していたレベルよりクオリティの高いウェブページがいくつも見られました。
一生懸命に制作している姿を見ていると、素直に応援したいなあと思います。後期も生徒たちを導きつつ、サポートしたいです。

ちなみに… 自分が得た副次的な効果としては、マークアップはもちろんウェブ制作を広く見る意識を持ったこと。人前でハキハキ話すことに少しずつ慣れてきたこと(笑)、です。
生徒が制作したものに対してコメントする際、今の自分の知識の限界を感じることもあったため、日進月歩で歩んでいきたいです。

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